双子座のターンで一気に好きになってしまったデフテロス。何故死んだし。仮面を着けている頃の彼の太腿がおにゃのこぽくて何かびくっとしました。でもカノン島に行くとあら不思議、鬼になってしまった。
すでに日記じゃなくて月記になりつつありますが、そもそも走り書きというアレなのでここの手の入れ方は割とぞんざいですいません。詰みっぷりにシャカのごとく悟りが開けそうです。マイスの箱をニヤニヤしつつがんばります。
続きにぴくしぶでの↑のキャプションを改行入れてうんたらかんたらしたやつを置いておきます。どうしても暇なお方向け。
*
私が澄み渡らせてしまった空と絵の下、唐突に一つ思い出した。
幼い頃、彼の機嫌を損なった事がある。
その日私の前で監視官に、その場にいない彼を口汚く罵られ、反論より先に拳をその面目掛けて思い切り振り下ろしてしまった。半身を悪く言われる事に堪らなくなり、我を忘れたのだ。私のあまりの荒れ様に周囲が慌てふためき、後の同僚となる者に止めてもらったらしい。
理由を公にする事など出来ず、その結果謹慎をくらう。その決定をした人は本当の父親のように私の心配こそしたが、他の事は特に何も言わない。
服や頬が染まったまま部屋へ戻ると、彼が何事かと慌てて飛んできたのを覚えている。私のでは無いと説明したが、それでも彼は執拗と言う程に血痕を拭っていた。
そして言う。どうしてそんなに俺を大事にしてくれるのだと。
泣いている。
お前が光を手に入れるためなら俺は手を上げられても心を傷つけられても構わない、だからお前は目指すものに向かって走れば良いのだと。
縋り見上げてくる頭をそっと宥めるように撫でた。
私とて同じ思いだ。彼は私の半身、隣に堂々と立っていても良いはずなのだ。
この忌々しい枷が無くなり、いつか彼の心安らぐ時間を共に過ごせる日が来て欲しい。
いや、私がそうしてみせる。
彼が光を手に入れるために私は強くなろうと思っていた。
それなのに。
それなのに。
彼の存在を恐れた。
裏切った。
醜い心をもって利用した。
所詮代えの器だと詰った。
そして今この瞬間、彼を。
過ちを犯してしまったなどと言う軽い言葉では到底表せない。
幻が晴れたばかりで頭はまだ上手く動かないが、胸がとても苦しいのが分かる。堪えられない思いが堰を切ったように溢れ出す。彼の道を今し方絶った私が、おこがましいにも程があるけれども、それでも。
すべて言葉にして伝えたいというのに、一向に私の口は開こうとしない。
そんな私を彼は、ただ穏やかな顔で見つめてくるだけだった。
この金色の記憶の一つになるのだろう、愛しい姿が少し、また少しと溶けていく。
悲劇がここに尽きてしまう様に。
彼が二度と苦しむ事の無い様に。
そう決意してからどれ程の月日が経っただろうか。
どれ程彼の心を縛り続けただろうか。
最後に焼きついたその色は、幼い頃からずっと見続けたものと同じだった。
同じかたちの私なんかより、彼のそれはどんな時も強く、綺麗なのだ。
***
せっかく和解出来たかと思ったのに…ううっ…。
お兄ちゃんが出てきてから一気に受けに傾き始めた。
私が澄み渡らせてしまった空と絵の下、唐突に一つ思い出した。
幼い頃、彼の機嫌を損なった事がある。
その日私の前で監視官に、その場にいない彼を口汚く罵られ、反論より先に拳をその面目掛けて思い切り振り下ろしてしまった。半身を悪く言われる事に堪らなくなり、我を忘れたのだ。私のあまりの荒れ様に周囲が慌てふためき、後の同僚となる者に止めてもらったらしい。
理由を公にする事など出来ず、その結果謹慎をくらう。その決定をした人は本当の父親のように私の心配こそしたが、他の事は特に何も言わない。
服や頬が染まったまま部屋へ戻ると、彼が何事かと慌てて飛んできたのを覚えている。私のでは無いと説明したが、それでも彼は執拗と言う程に血痕を拭っていた。
そして言う。どうしてそんなに俺を大事にしてくれるのだと。
泣いている。
お前が光を手に入れるためなら俺は手を上げられても心を傷つけられても構わない、だからお前は目指すものに向かって走れば良いのだと。
縋り見上げてくる頭をそっと宥めるように撫でた。
私とて同じ思いだ。彼は私の半身、隣に堂々と立っていても良いはずなのだ。
この忌々しい枷が無くなり、いつか彼の心安らぐ時間を共に過ごせる日が来て欲しい。
いや、私がそうしてみせる。
彼が光を手に入れるために私は強くなろうと思っていた。
それなのに。
それなのに。
彼の存在を恐れた。
裏切った。
醜い心をもって利用した。
所詮代えの器だと詰った。
そして今この瞬間、彼を。
過ちを犯してしまったなどと言う軽い言葉では到底表せない。
幻が晴れたばかりで頭はまだ上手く動かないが、胸がとても苦しいのが分かる。堪えられない思いが堰を切ったように溢れ出す。彼の道を今し方絶った私が、おこがましいにも程があるけれども、それでも。
すべて言葉にして伝えたいというのに、一向に私の口は開こうとしない。
そんな私を彼は、ただ穏やかな顔で見つめてくるだけだった。
この金色の記憶の一つになるのだろう、愛しい姿が少し、また少しと溶けていく。
悲劇がここに尽きてしまう様に。
彼が二度と苦しむ事の無い様に。
そう決意してからどれ程の月日が経っただろうか。
どれ程彼の心を縛り続けただろうか。
最後に焼きついたその色は、幼い頃からずっと見続けたものと同じだった。
同じかたちの私なんかより、彼のそれはどんな時も強く、綺麗なのだ。
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せっかく和解出来たかと思ったのに…ううっ…。
お兄ちゃんが出てきてから一気に受けに傾き始めた。
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